現在、愛知県建設局・名古屋市において、国土交通省が点検・診断業務における技術者資格として登録された「道路標識点検診断士」が活用されています。2014年(平成26年)からスタートした愛知県建設局における標識点検業務では、当協会員における標識点検診断士より、F型支柱路面境界部の腐食による貫通穴が2基発見され、官民一体となった対応により発見から1~3日での緊急撤去をして「予防保全」として第三者被害を未然に防止できた例となりました。その後、道路管理者様からの修繕相談を受け、標識の機能性診断を実施し標識レイアウト・構造計算書・F型標識構造図・路面復旧図・F型柱重量表作成などコンサルタント業務同等の技術力を発揮し、緊急撤去から1年弱での標識復旧に寄与しました。

F型支柱路面境界部の腐食

緊急撤去から復旧した標識
愛知県内の道路附属物における「地点名標識」の点検は、まだまだ道半ばであります。
2023年(令和5年)には東京都江戸川区において地点名標識が取付金具の破断による落下により、横断中の女性が頭部に裂傷するケガを負っておりますことから、出来るだけ早く「道路標識点検診断士」を活用した点検を実施いただければ幸いです。

信号機に取り付けられている地点名標識

腐食が進んだ地点名標識の取り付け金具
全国的に、劣化して視認性に乏しい標識が増えている事から、(一社)全国道路標識・標示業協会の本部では標識板の視認性検討委員会を立ち上げ、昼間における視認性、いわゆる見え方の基準を数値化して判断できるよう研究おこなっているところであります。研究結果が報告されましたら次回技術研修会等にて報告します。

劣化して視認性に乏しくなった道路案内標識(夜間)

正常に視認性を保持している道路案内標識(夜間)